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コロナウイルスから学んだリアルビジネスの活路

こんにちは、高田です。

今日は、巷で最も話題になっている新型コロナウイルス感染症から学ぶべきことを、リアルビジネスの観点から考えてみたいと思います。

この感染症が人によっては命に係わる重大な問題であることは理解しています。

しかし、会社を経営する者としては、このパンデミックで明らかになったことを観察し、それをもとに事業を前に進めていかなくてはいけません。

この記事では、特に急速な広がりを見せたリモートワーク・学習について触れ、そこから考えられるリアルビジネスの活路について考えてみたいと思います。

では、早速内容に入っていきましょう。

リモートワーク・リモート学習はこれを機に普及するのか?

僕はこの問いに対して、半分YESで半分NOという答えを持っています。

リモートでの学習や仕事は合理性や生産性が高いため、今回を機に広がるべきであり、現実的に広がると思っています。

この意見については誰もが共感するでしょう。

しかし、便利だからといって仕事や学習のほとんどがリモートに代替されるのかと言われれば、それは違うと答えます。

その理由は以下の2つです。

できない人が死んでしまうから

僕は、仕事や学習がリモートになれば格差はさらに広がると考えています。

仕事や勉強の成績の差は確実に広がります。

ただ、成績に差がつくだけならリモートをガンガン普及させればいいと思います。

できる人はより仕事や学習の生産性をあげ、できない人はもっとできなくなる。

このくらいなら死にはしませんから別に大丈夫でしょう。

ただ、リモートにはもっと致命的な問題点があると僕は思っています。

それはリモートにすることで、基本的な人間生活を送れなくなる人が数多く出てくることです。

「定時に会社に出勤し、適度に残業をして家に帰る」、「始業時間に間に合うように学校に登校し、部活や習い事をして家に帰る」という強制的な生活リズムや外的刺激があるから、人間らしい生活が出来ていたという人がほとんどです。

僕を含めほとんどの人は、強制された生活リズムと適度な外的ストレスによって自分を律することが出来ています。

リモートになれば生活リズムや外的ストレスは緩くなるでしょう。

そうなると「できる・できない」とかの話ではなくなってしまうのです。

だから、リモートはひとつの有力な手段ではあるものの、リアルを代替する根幹にはなり得ないと僕は思うのです。

リアルとバーチャルには差があるから

僕は、外出自粛によるバーチャル空間の利用が進んだことで、リアルとバーチャルの差分が明らかになったと考えています。

それは、どちらかを批判するものではなく、どちらにもトレードオフの関係にある要素が存在するということです。

例えば、「リモート飲み」が流行っていますが、やっぱり居酒屋やバーで飲みながら話しをするのとは違うわけです。

リモート飲みは、家で「お酒を飲める・ご飯を食べれる・友達と話せる」ので、実際に出かけるよりも合理的かつ経済的です。

つまり、機能的には居酒屋やバーに行くよりも上位だということです。

でも、なぜかリモート飲みには物足りなさを感じる。

なぜでしょうか?

この差分があるから、バーチャルによってリアルが完全に代替されることはないと考えられるのです。

コロナウイルス感染症から学んだリアルビジネスの活路とは?

では、最後に今回の一連の騒動から学んだ、リアルビジネスの活路について考えてみたいと思います。

僕は、主にテニススクールの運営を生業としています。

ゴリゴリのリアルビジネスです。

もちろん、テニスなので今すぐVRなどのバーチャルビジネスに取って代わられることはないでしょう。正直、Youtubeなんかは相手ですらないと思っています。

もちろん、いつかVRが発展してリアルにテニスをしているのと同じ感覚を得られる日が来るでしょう。そうなれば、いつでも誰でも一流のコーチの指導を受けられるようになるでしょう。

ただ、僕はそれでもリアルのテニススクールは生き残れると確信しています。

VRでテニスをする人でも、結局テニススクールに通うようになると確信しています。

それはなぜか?

バーチャルの良いところをリアルでは上回れないように、リアルの良いところをバーチャルで上回ることはできないからです。

バーチャルはリアルでは成しえない合理性と生産性を持っています。

それと同じようにリアルはバーチャルでは成しえない”なにか”を持っているのです。

例えば、映画館をVRで再現したとしましょう。

音や視覚は完全にリアルと同じように、もしくはそれ以上の質で楽しめるでしょう。

しかし、僕はそれだけでは映画館はVRに取って代わられないと思っています。

なぜなら、映画館は「映画を観ること」が目的で使われていないからです。

映画館は、「気になる子をデートに誘うこと」が目的で使われているのです。(笑)

お昼すぎに集合して、映画館で2時間くらい映画を観て、そのあと夕飯を食べながら映画について喋れば、立派なデートプランが出来上がります。

映画館様様。映画館万歳です。

さて、少し話がずれてしまったので、まじめな話に戻したいと思います。

僕は、リアルビジネスの活路はここにあると考えています。

これからの時代のリアルビジネスの活路は、提供するサービスを中心に据えたその周辺の世界観の作り込みにあるということです。

サービスの質では、バーチャルビジネスにはほとんどのリアルビジネスは勝てません。

だから、サービスを中心としてその周辺をいかに創り上げるかが重要なのです。

このあたりはまた時間をみつけて詳しく書きたいと思います。

まとめ

僕は、テニスコーチとして「テニスが上達すること」を売っていません。

テニススクールなのだからテニスが上手くなるのは当たり前です。

ただ、テニスが上手くなるだけでいいなら、僕よりもテニスを教えるのが上手な人はたくさんいます。

でも、たくさんの方が僕のレッスンを選んで受けてくださっています。

なぜなのでしょうか?

この答えが、これからのリアルビジネスの活路につながるのではないでしょうか。

ジュニアテニスのレッスンの練習負荷をあげてみて気づいたこと

ありがたい。

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