こんにちは、高田です。
今日は、教育ビジネスと向き合って至ったひとつの結論について書きたいと思います。
10年前にテニスコーチをはじめ、3年前にアイアンド株式会社が生まれ、1年前にじぶんビジョンをスタートし、常に子どもの教育について考えてきました。
じぶんビジョンのゴールにも添えている、
「ただ目の前にいるこの子が、人生の岐路に立たされたときに、自分らしい選択を出来るように。」
これこそがすべての教育の核であると思っています。
むしろ、これを望まないご家庭や子どもはいないと言っても良いでしょう。
それくらいじぶんビジョンを通じた教育の思想には自信を持っています。
しかし、教育ビジネスとしてはどうなのか。
この点については迷いがありました。
これは単にひとつの事業の計画にとどまらず、会社の方針や自分の生き方にも大きな影響を与えるので、数ヶ月間ずーっと考えていました。
さまざまな方から意見をいただきながら、最後は自分の心に素直になることができました。
そのあたりについて言語化し、教育と教育ビジネスついての僕の考えをまとめたいと思います。
教育と教育ビジネスはまったくもって別物だ!
結論から述べた方がわかりやすいので、まずは現時点での僕の考えを述べたいと思います。
じぶんビジョンをはじめてからあらためて気づいたことです。(本当は、テニスコーチをしているときから薄々気づいていました。)
本質的な教育と規模のあるビジネスは両立しない。
つまり、規模の大きな教育ビジネスでは、本質的な教育は難しいということです。
そもそも、教育というものは概念に近く、抽象的であればあるほど本質的なものになります。
しかし、具体的なカリキュラムとして現場に下ろしてくると、ありきたりで陳腐なものになります。
例えば、教育委員会等が発信している教育目標や教育方針にはかなり本質的なことが書かれています。でも、実際の学校教育はどうでしょうか?
これって別に教育委員会が現場の状況を理解していないからでも、現場の先生がサボっているからでもありません。
教育っていうものが、そもそもそういうものなのです。
だから、得られる価値が具体的かつわかりやすくなければスケールしない「ビジネス」というものとは本来折り合いがつきにくいものなのです。
つまり、教育と教育ビジネスはまったく別物であり、大規模な教育ビジネスが提供するものは教育サービスであり、教育ではないのです。
もちろん、どちらが良くてどちらが悪いというものではなく、似て非なるものであるということなのです。
僕は教育者なのか、経営者なのか
これに気づいたとき、僕はひとつの大きな決断をしなくてはいけないことに気づきました。
僕が手がけたいのは教育なのか、教育ビジネスなのか。
もっといえば、僕は教育者なのか経営者なのか。
この問いについて、僕自身もっと悩むと思っていましたが、思いのほか簡単に答えは出ました。
僕は教育者です。
もっと子どものためになる教育というものを研究したいし、究極の教育を子どもに届けたい、それについて情報を発信したい。
だから、僕はこれからも教育を考え、教育を提供します。
会社においても、教育者として納得できる教育サービスのみを提供し、いたずらな拡大は目指しません。
もちろん、一緒にそれを目指す仲間やその家族が満足出来る規模感は必要なので、そこまでは必ずもっていきますが、そこまでです。
まとめ
僕はずっと違和感を持っていました。
様々な先輩経営者から「じぶんビジョンは素晴らしい教育サービスだと思う。むしろ、うちの子にもやらせたい!だけど、ビジネスとしてはどこを目指すの?」という問いを頂く度に(当たり前です!ゴールを共有しなければアドバイスのしようがないからです!)、
「教育業界でインパクトを出すためには売上で100億円くらいまでいかないとだめですよね~」と、ChatGPTでも出さないような安直な返答をしていました。笑
正直、経営者は向いていないというか、単純にそのタイプじゃないんです。あんまり規模に対する欲がないというか。
その代わり、教育者として子どもと教育を共創しているとき、教育とはなにかを哲学するとき、わくわくするのが自分です。
子どもには「じぶんにしか生きられいない人生を生きる」とか言っているのに、自分はどうなんだと。
I&やじぶんビジョンを通じて、本質的な教育を提供し、教育を探究する。
これからも目の前のその子にとってより良い教育を施すことをお約束します。
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