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僕のテニスの教え方

こんにちは、高田です。

今日は、僕のテニスを指導するときに考えていることの全てを打ち明けたいと思います。

テニスコーチ歴は今年で早くも5年目を迎えました。そのキャリアは母校の慶應義塾湘南藤沢高等部テニス部から始まり、海老名にあるマーガレットコートを経て、現在のテニスガーデンレニックスに至ります。

その中で、幼稚園年長から高校3年生まであらゆる世代のジュニア選手と出会うことが出来ました。そして、選手のおかげで数多くの素晴らしい経験をすることが出来ました。

僕の指導を受けたことがある方にも、そうでない方にもぜひ読んでもらいたい1記事です。

テニスの教え方を教えます

ちょっと偉そうな見出しになってしまいましたがお気になさらず…。(笑)

僕自身、凄い戦績を残した選手ではありません。だから、テニスの教え方には強いこだわりを持っています。

ただし、それは教える「内容」にこだわりを持っているということではありません。

なぜなら、教える内容は技術・体力であれば「スポーツバイオメカニクス(解剖学や力学)」、戦術であれば「セオリーやルール」によって、誰が教えたとしてもある程度決まりのあるものだからです。(もちろん、力学やセオリーを知らないテニスコーチも山ほどいるので、それは論外ですが…。)

だから、僕はその「内容」をきちんと相手の腑に落ちるところまで届けることにこだわりを持っています。

そこでキーになるのが、人対人の「信頼関係」だと思っています。

人として好きでもないのに、心からアドバイスを受けいれるなんてことはありませんよね?

ということは、信頼関係なしにテニスを教えるなんてことが出来ないのは明らかです。

僕は、この信頼関係を3つのフェーズに分けて教え方に変化をつけるようにしています。

第1フェーズ 信頼関係の構築

まずは、選手と信頼関係を作るところから始まります。

コーチにとって選手に好かれること、仲間だと思ってもらうことが最初にして最重要課題になります。

それを怠るといくら正しいテニスの技術や戦術を教えても、相手が心から「やってみよう!」と思うことはありません。ただただコーチが空回りするだけで終わります。

だから、僕はまだ信頼関係が築けていないと思う選手に対しては、日常会話を中心にちょこちょこ最低限のアドバイスを挟むように心がけています。

「そういえば先週旅行行ったんだっけ?」とか、「今日は学校でなにしたの?」とかそんな他愛もない話です。

そうすることで、お互いに話をする・話を聞くという基本的な関係を築くことが出来ます。

僕の経験上、このフェーズは人によって1日で済む人から2年くらいかかる人まで大きな差があります。(年齢が上がるにつれてこのフェーズにかかる時間は長くなる傾向があります。)

このフェーズでは、とにもかくにも人と人として友好な関係を築くことに注力すべきなのです。

第2フェーズ 信頼関係の強化

次に、信頼関係を築き上げる段階に入ります。

「信頼関係が出来てきたかな?」と思ったら、少しずつテニスの技術や戦術についてアドバイスする頻度と内容を増やしていきます。

目安としては、選手から率先して話しかけてくるか、接しているときの表情や挙動が不自然ではないか等が挙げられます。

テニスのアドバイスは先にも書いたように科学や定石の理にかなったものになるまで、何度もトライアル&エラーとフィードバックを繰り返していくしかありません。

そして、小さな成長に目を向けて一緒に喜びながら、次へのモチベーションをつくっていくのです。

そのため、質の高い活気のある練習が出来るようになります。

このフェーズでは、お互いにテニスの技術・戦術・体力的な成長と信頼関係を毎日コツコツ積み上げていく我慢強さが必要になります。

第3フェーズ 信頼関係の熟成

最後に、信頼関係を確固たるものにする段階に入ります。

ここまでくるとテニスのアドバイスに加えて、「テニスに取り組む姿勢」といった抽象的で目に見えない話が伝わるようになります。

目安としては、コーチが何も言わなくても自律して課題を解決しようと試行錯誤を繰り返すようになることが挙げられます。

こちらが動機付けをする必要がなくなり、テニスのアドバイスも求められたときのみするようになります。

このフェーズでは、静かで最高の質の練習が出来るようになり、コーチの役割が「いるだけ」になります。

まとめ

ここまで、僕のテニスの教え方について偉そうに語ってきましたが、僕が教える「内容」については正直大したことはありません。もう既に科学的にわかっていることやテニスというスポーツのルールによって決まっているセオリーを伝えているだけにすぎません。

ただ、伝え方には確固としたこだわりがあります。

僕は、高校生のとき部活動の主将として突っ走りすぎて、部員と本当の信頼関係を結ぶことができなかった苦い経験があります。

もう二度と同じ過ちは犯しません。

これからもこのスタイルを核に進化させながら、1人1人と真摯に向き合っていきたいと思います。

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