こんにちは、高田です。
今日は、僕が毎週欠かさず録画して見ているNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組で卓球日本代表の石川佳純選手に密着した回で考えさせられた「決断力」ということについて書きたいと思います。
人生は重要な決断の連続です。
岐路に立たされたとき、誰もがどちらの道を選ぶのが正解か迷います。
僕も「この選択は本当に正しかったのだろうか?」と過去の自分が下した決断が間違っていたのではないかと不安に駆られることがあります。
今回のプロフェッショナル仕事の流儀を見ていても、なぜその世界で一流と呼ばれる人はこんなにもスパッと正しい決断を出来るのだろうかと疑問を抱きました。
そして、その疑問に対して僕の中である1つの答えを出すことが出来ました。
ぜひこの記事はなかなか決断できずに悩んでいる方や過去の選択に後悔を感じている方に読んで頂きたいと思います。
決断には「正しい」も「間違い」もない
番組の中で、世界のトップである中国の選手に勝つためにはより深く厳しいボールを打ち続けなくてはいけないから、石川選手が今までよりもボールが飛ぶラケットに変えるという決断をした場面がありました。
そして、そのおかげで最終的にドイツで行われた大会で今まで一度も勝ったことのなかった中国人選手に勝つことが出来ました。
ラケットを変えるという石川選手の決断は「大正解」だったわけです。
しかし、これは石川選手が「正しい決断」をしたわけではないと僕は思っています。
「正しい決断」をしたのではなく、努力によって決断を正しくしたのだと思うのです。
その証拠にラケットを変えた直後の大会では、結局ラケットにアジャストすることが出来ずに今まで一度も負けたことのない格下の選手に負けてしまい、涙ながらに「正直、負けた気がしない」という言葉を残していました。
つまり、そのときにはまだラケットを変えたことは事実として「正しい決断」ではなかったわけです。
その後、一度も勝ったことのなかった中国人選手に勝つことでラケットを変えたことを「正しい決断」に塗り替えたわけです。
僕は、ここに決断力というものの本質を感じました。
決断力とは「正しい決断をする力」ではなく、「下した決断を正しくする力」だと。
決断をするときには「正しい」も「間違い」もありません。
決断を正しいものにするのも間違ったものにするのも結局は決断した後の自分次第であり、決断を正しいものにする力こそ身に付けるべき「決断力」なのです。
まとめ
石川選手は「何よりも自分に負けるのが嫌だ」と番組の中で言っていましたが、そのメンタリティが決断力の高さにつながっているのだと思います。
自分が選んだ道が正しかったかどうかではなく、自分が選んだ道を正しくするという心の強さがその世界の一流たる所以なのでしょう。
要するに、どちらかの道を選ばなくてはいけないという決断を迫られたときには、「失敗したらどうしよう…。」と不安になるのではなく、「選んだ道を正解にするんだ!」という覚悟を持つことが重要なのです。
「正しい決断」なんて存在しません。
「決断を正しいものにする」しかないのです。
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