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テニスを辞めたい!と思ったときに読んでください

こんにちは、高田です。

今日は、ジュニアテニスに取り組む子供が「テニスを辞めたい!」と言ったときの対処法について書きたいと思います。

僕はテニスコーチとしてジュニア育成に携わって約10年、たくさんの出会いと別れを経験しました。

中には、テニススクールを辞めるだけでなく、テニスを辞めるという決断をした子もいます。

僕自身、あまり辞めるということに対してネガティブなイメージを持っていないのですが、親御さんからすると「長く続けてきたテニスを辞めてしまうのはもったいない」、「辞めて何をするのか不安…」と思われる方も多いです。

この記事では、子供がテニスを辞めたいと言ったときに親やコーチが取るべき行動について考えてみたいと思います。

子供がテニスを辞めると言ってきた。どうすれば良いと思いますか?

親御さんやコーチからすると、「テニスを辞めたい」と言われたら少なからずショックを受けるでしょう。

僕の場合は、テニスよりも楽しいことや必要なことを見つけたのであればそれはそれで良いと思っていますが、「もっと何かしてあげられなかったのか」、「テニスを続けるように説得できないか」と自問自答することもあります。

特に長い間みてきた選手であればあるほど、その思いはより一層強くなります。

ただ、それは僕の感情であり、子供のそれではないことをきちんと理解しなくてはいけません。

そして、冷静な状態で子供にこう聞く必要があります。

なぜテニスを辞めたいと思うの?

この問いを深掘っていくことで、本当にテニスを辞めたいのか、それとも一時的な感情でテニスを辞めたいと言ったのかがわかります。

前者の場合は、テニス以外のことに楽しみや価値を見出しているケースが多いです。

後者の場合は、テニスがうまくいっていないケースが多いです。

もちろん、両方が混ざっているケースもありますが、それは後者と同じと捉えて良いでしょう。

もし、テニス以外にやりたいことができたなら、それは肯定的に捉えて子どもの思いを汲んであげると良いでしょう。

しかし、テニスがうまくいかないからという理由なら、それはもう少し話し合ったほうが良いでしょう。

なぜなら、これから先も「うまくいかなければやめる」という決断をし、負の連鎖が生まれてしまうからです。

これはテニススクールの移籍を考えるときにも同じことがいえます。

「うまくいかなければ環境を変える」ということを繰り返すと、うまくいかないのを環境のせいにして、いくつものテニススクールを渡り歩くことになります。

 テニスがうまくいかないから辞めたいと言われたときの対処法

ジュニア選手は子どもです。

だから、少しうまくいかなくなるとモチベーションが下がってしまって当たり前です。

まずはコーチに相談しましょう。

経験のあるコーチであれば、過去の事例や経験からアドバイスをくれるでしょう。

きっと信頼できるコーチからの助言があれば、「もう一度やってみようかな」と前を向けるはずです。

ただし、もしそのような環境にいないのであれば、リフレーミングという方法でコミュニケーションをとりましょう。

リフレーミングとは、相手の思い込みや考えの枠組みをつくりかえるための方法です。

子どもが持っている「テニスがうまくいかないから辞めたい」というフレームに対して、違う視点からそれを捉え、適切な言葉で伝えてあげましょう。

例えば、「なにごともうまくいかない時期にぶち当たるまでが大変なんだよ。そして、それを乗り越えたときに大きな成長があるんだよ。これまで頑張ってきてそこまでたどり着けたんだから、あともう一踏ん張りしてみたら?」とか、

「これからも何をしていても良い時期と悪い時期がやってくるから、その練習だと思って今は少し耐えてみたら」とか、違う視点からアドバイスをしてあげると良いでしょう。

もちろん、親子であるがゆえに難しいコミュニケーションになるとは思いますが、子どものためにもこの課題対して違う視点から一緒に向き合ってあげることが重要なのです。

まとめ

子どもから「テニスを辞めたい」と言われても、絶対に親やコーチは自分の感情に任せて意見を言ってはいけません。

これだけは絶対に間違いです。

その子にはその子の人生がありますし、自分の人生の主導権を自分が握っている”感”があるというのはとても重要なことです。

「なぜ辞めたいのか」を冷静になって話し合い、違う角度からの考え方を伝え、 そのうえで子どもがどのような判断をするかに任せるべきです。

僕もコーチとして多くの子どもにジュニアテニスを続けてほしいと思っています。

ただ、テニス以上に懸けられるものを見つけたならそれも良いと思います。

どっちも良いからこそ、本人が納得いく答えを出せるように手助けしてあげたいものです。

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